Cinemachineで複数のVirtual Cameraを管理して一つのVirtual Cameraのように振舞うManager Cameraについてまとめました。
- Manager Camera?
- Manager Cameraの種類
- Free Look Camera
- Mixing Camera
- Blend List Camera
- Clear Shot Camera
- State-Driven Camera
- 関連
- 参考
Unity2018.4.0
Cinemachine2.2.9
Manager Camera?
CinemachineにはManager Cameraと呼ばれる特殊なコンポーネントがいくつか存在します。
これは、複数のVirtual Cameraをブレンドしたりして、その結果あたかも一つのVirtual Cameraのように振舞う機能です。
たとえばManager Cameraの一つであるMixing Cameraを使うと、複数のVirtual Cameraを指定した割合でブレンドできます。
また、Manager CameraはVirtual Cameraのように扱うことができるため、
Manager Cameraの子として別のManager Cameraを指定するような入れ子構造も作成できます。
これによってより複雑なカメラワークを作ることができます。
Manager Cameraの種類
Manager Cameraには以下の種類があります。
| 名前 | 説明 |
|---|---|
| Free Look Camera | ユーザが対象をあらゆる角度から見回せるカメラ |
| Mixing Camera | 最大8個のカメラを一度にブレンドできる |
| Blend List Camera | 子のカメラを順番に再生する |
| Clear Shot Camera | 対象が障害物に隠れないカメラに自動的に切り替える |
| State-Driven Camera | AnimatorのStateに応じて切り替わるカメラ |
以下それぞれについて簡単に説明します。
Free Look Camera
Free Look Cameraを使うと対象をあらゆる角度から見回せるようなカメラワークを作れます。
ユーザ入力により自由にキャラクターを見回せるようなカメラを作りたい場合に便利です。
詳細は次の記事にまとめていますので必要に応じて参照してください。
Mixing Camera
Mixing Cameraを使うと、最大8個のカメラをウェイトを指定して一度にブレンドできます。
ブレンド率を切り替えることでカメラの見え方が切り替わります。
詳細は次の記事にまとめていますので必要に応じて参照してください。
Blend List Camera
Blend List Cameraを使うと子のカメラを順番に再生するようなカメラを作れます。
Timelineを使うよりもお手軽にシーケンシャルなカメラワークを作りたいときに便利です。
詳細は次の記事にまとめていますので必要に応じて参照してください。
Clear Shot Camera
Clear Shotを使うと対象が障害物に隠れた時に、いい感じに映せる別のカメラに切り替えるカメラワークを実装できます。
詳細は次の記事にまとめていますので必要に応じて参照してください。
また、Cinemachine ColliderのShot Evaluationと組み合わせることで、
カメラの近くに対象が来た時にそのカメラに切り替えるようなカメラワークも実現できます。
これについては次の記事にまとめています。
State-Driven Camera
State-Driven Cameraを使うと、AnimatorのStateに応じてカメラが切り替わる仕組みを実現できます。
詳細は次の記事にまとめていますので必要に応じて参照してください。
