UnityのUI ToolkitでスクリプトからVisualElementを検索するUQueryの使い方についてまとめました。
Unity 2022.2.17
UQueryとは?
UI Toolkitでは、以下のようにQuery
メソッドを使って、目的のVisualElement
を検索することができます。
// Button型の要素を全て検索してそのうち最初のものだけを取得する var button = rootVisualElement.Query<Button>().First();
このように要素を検索するためのクエリをUQueryと呼びます。
QueryとQ
検索のために使えるメソッドにはQuery
とQ
があります。
Queryは以下のように、該当する全ての要素の情報を返します。
// Queryは全てのButton型のVisualElementを返す var buttons = rootVisualElement.Query<Button>(); // 最初のボタンだけ取得 var firstButton = buttons.First();
これに対してQは、Query().First()
のショートハンドです。
つまり、検索結果のうち最初の要素だけを返します。
// 最初のボタンだけ取得 var firstButton = rootVisualElement.Q<Button>();
いろんな検索方法
前述の例では型を使って検索しましたが、そのほかにも名前で検索したりクラス名で検索したりすることもできます。
// 名前で検索 rootVisualElement.Query(name: "Button"); // クラス名で検索 rootVisualElement.Query(className: "ButtonClass");
また、それらを組みあせて全て当てはまることを検索することも可能です。
rootVisualElement.Query<Button>(name: "Button", className: "ButtonClass");
なおVisuale Elementの型やクラス、名前についての概念は以下の記事にまとめていますので、必要に応じて参照してください。
UQueryBuilderのメソッドを使ってフィルタリング
Query()
メソッドは戻り値としてUQueryBuilder
を返します。
このクラスはFirst()
のように、得られた結果をフィルタリングするメソッドを多数持ちます。
UQueryBuilder
が持つフィルタリング用のメソッドは以下の記事にまとめていますので、必要に応じて参照してください。