UnityでノードベースGUIツールを作るためのパッケージ「GraphTools Foundation」の概要と現状についてまとめました。
はじめに
Unityエディタで、Shader GraphやVisual ScriptingのようなノードベースのGUIツールを作るためのパッケージとして、GraphTools Foundationというものがあります。
これはUnity公式が開発しているパッケージで、現状はプレビュー版ですが、いずれUnityエディタに組み込まれる予定になっています。
まだプレビュー段階なので使い方はまとめませんが、いずれ重要なツールになりそうなので概要と現状だけ本記事にまとめておきます。
Graph View
まず、GraphTools Foundationについて説明する前に、Graph Viewについて触れます。
これはGraphTools Foundationと同様、ノードベースのGUIツールを作るためのAPI群であり、既にUnityエディタに組み込まれています。
ただし、数年前に公開されて以来、いまだ(Unity2023.1で確認)ExperimentalなAPIとして提供されています。
ちなみにNode Graph ProcessorというサードパーティのOSSもこのGraph Viewをベースに使ったものです。
GraphTools Foundation
GraphTools Foundationは、このGraph Viewとは全く別のパッケージです。
なぜ同じようなパッケージが二つ開発されているかは不明ですが、フォーラムを見る限り、Unity社内の別のチームでそれぞれ使うために作ったツールのようです。
最終的にはGraphTools FroundationがUnityエディタに組み込まれ、Graph Viewはいずれ(おそらくかなり先に)廃止される可能性があるとのことです。
GraphTools Foundationの現状
さてGraphTools Foundationはリリース日を含めてまだマイルストーンが決まっていないのが現状のようです。
ただしEditor Roadmapには入っており、In Progressステータスになっていることが確認できます。
フォーラムを見る限り、最近はShader Graphのフロントをこちらに乗り換える開発が行われているようです。
また開発中のDOTSベースのアニメーションシステムにも、これが使われるようです。
GamePlayロードマップを見ると、Visual Scriptingについてもこれに言及していることがわかります。