UnityのAddressable Report を使って、Addressableアセットシステムでビルドされたアセットバンドルの情報を見る方法についてまとめました。
Unity 2022.3.28f1
Addressables 1.21.21
はじめに
Addressable はアドレスの設定によっては依存関係が不適切になり、無駄に大きなサイズのファイルができてしまったりします。
以下の Analyze ツールを使うと、このような問題のある設定を検知することができました。
このツールとは別に、Unity 2022.2以上では実際にビルドした際のレポートが出力され、そのレポートを分析することでAddressableのビルドが適切に行われているかを分析できるようになりました。
本記事ではこの Addressables Report 機能の使い方についてまとめます。
使い方
Addressables Report を使うには、まずこの機能を有効化する必要があります。
有効化するには Preferences ウィンドウから Addressables > Debug Build Layout にチェックを入れます。
File Formatは TXT and JSON あるいは JSON にし、Open Addressables Report after build にチェックをしておきます。
次に Addressables Groups ウィンドウからビルドを行います。
ちなみに Debug Build Layout が OFF になっていると、このビルド時に以下のようなウィンドウが表示されます。
Yes を押下することでここから Debug Build Layout をONにすることができます。
ビルドが完了すると以下の Addressables Report ウィンドウが開かれます。
このウィンドウは Window > Asset Management > Addressables > Addressables Report から開くこともできます。
Addressables Reportウィンドウの説明
Addressables Reportウィンドウを開くとまずSummaryタブが開かれます。
このタブでは、ビルド時間やアセットバンドルの数、アセットバンドルに含まれるアセットの数などビルド結果の概要を見ることができます。
Exploreタブではここのアセットバンドルの詳細情報を見ることができます。
アセットバンドルやアセットを選択すると右側のパネルでそれらの概要や参照関係の情報を見ることができます。
Potential Issues タブでは複数のアセットバンドルに重複して含まれるアセットのリストが表示されます。
このリストにあるものは意図的に重複させているものを除いて重複がなくなるように調整する必要があります。
レポートの保存場所
レポートの生データは以下に保存されています。
- Library/com.unity.addressables/